公開: 2023年3月17日
更新: 2023年4月9日
1914年6月、ユーゴスラビアを訪問していたオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子を現地の民族主義者の青年が暗殺した事件が発端となり、ドイツ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、オスマントルコ帝国などの国々と、イギリス、フランス、イタリア、ロシア帝国などの国々が、それぞれ同盟を結び、ヨーロッパを主戦場として、1918年まで戦った世界戦争です。この戦争では従来の正規軍同士の戦いだけでなく、市民をも巻き込んだ全面戦争が一般化しました。
この大戦争の結果、産業革命で経済が発展していたドイツとイギリスの経済が、低迷し始め、1920年代に入ると世界的な経済の低迷を招きました。さらに、ドイツ帝国、オーストラリア・ハンガリー帝国、ロシア帝国、オスマントルコ帝国などが崩壊しました。全く戦場にならなかったアメリカ合衆国や大日本帝国は、経済的に豊かになり、工業大国に発展する基礎を築きました。そして、ロシアでは、共産主義革命が起こり、レーニンを指導者としたソビエト連邦が誕生しました。
この第1次世界大戦の後、各国は悲惨な戦争を再発されないために、国際連盟を設立し、軍縮を進めようとしました。しかし、結果的には、戦後の賠償問題に苦しんだドイツが軍国化し、民主主義に対抗しようとしたため、わずか20年ほどで、次の第2次世界大戦を起こすことになりました。大日本帝国も国際連盟を脱退し、ドイツと軍事同盟を結び、アメリカ、イギリス、フランスなどを中心とし連合国と対立することになりました。